【第215回放送 1/4】伊勢擬革紙(玉城町)
参宮ブランド「擬革紙」の会
和紙に型紙を巻き付け、圧力をかけて絞ることで、革のような風合いを作り出す擬革紙。「参宮ブランド『擬革紙』の会」は、一度途絶えた擬革紙の技術を再興・発展させようと、活動しています。
擬革紙の歴史は江戸時代にさかのぼり、和紙に油を塗った雨合羽が、使用や時間の経過によって、革のような風合いになることに着目し、開発されたと伝えられています。江戸時代、食肉の文化がなく、非常に高価だった革に代わる素材として使用され、中でも煙草入れは、伊勢神宮参拝のお土産として、江戸から明治にかけて、爆発的な人気を誇りました。しかし、その後の紙煙草への変遷や新素材の誕生などを受け、擬革紙は衰退。また、製法が口伝であったことからも技術の継承はされませんでした。
代表の堀木茂さんは、自宅の蔵を整理する中で、数多くの擬革紙製品を発見。いわれを調べる中で、先祖である堀木忠次郎が開発したものであることを知り、日本人の知恵の結晶である擬革紙を復活させられないかと研究を重ね、地元有志と共に擬革紙の再興に情熱を注いできました。
「擬革紙でないとできないというものを見つけたい」と話す堀木さん。動物由来の革を使用しない植物由来のヴィーガンレザーとしての新たな価値訴求は、持続可能な社会にむけた重要な要素といえます。伝統工芸が、新時代のサスティナブル商品へ。まさに温故知新の技術でした。
擬革紙の歴史は江戸時代にさかのぼり、和紙に油を塗った雨合羽が、使用や時間の経過によって、革のような風合いになることに着目し、開発されたと伝えられています。江戸時代、食肉の文化がなく、非常に高価だった革に代わる素材として使用され、中でも煙草入れは、伊勢神宮参拝のお土産として、江戸から明治にかけて、爆発的な人気を誇りました。しかし、その後の紙煙草への変遷や新素材の誕生などを受け、擬革紙は衰退。また、製法が口伝であったことからも技術の継承はされませんでした。
代表の堀木茂さんは、自宅の蔵を整理する中で、数多くの擬革紙製品を発見。いわれを調べる中で、先祖である堀木忠次郎が開発したものであることを知り、日本人の知恵の結晶である擬革紙を復活させられないかと研究を重ね、地元有志と共に擬革紙の再興に情熱を注いできました。
「擬革紙でないとできないというものを見つけたい」と話す堀木さん。動物由来の革を使用しない植物由来のヴィーガンレザーとしての新たな価値訴求は、持続可能な社会にむけた重要な要素といえます。伝統工芸が、新時代のサスティナブル商品へ。まさに温故知新の技術でした。
基本情報【参宮ブランド「擬革紙」の会】
住所 | 〒519-0416 三重県度会郡玉城町下田辺937 |
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ウェブサイト | http://gikakushi.jp/index.html |
動画リンク先
vimeo | https://vimeo.com/687754259 |
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YouTube | https://youtu.be/A7_I1ebj2JA |