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【第210回放送 1/4】 御絲織物株式会社(明和町)

御絲織物株式会社
松阪木綿は、松阪市に江戸時代から伝わる伝統的織物。明和町にある御絲織物株式会社は、明治7年の創業時、紺屋から始まり、手織り、機械織と発展してきた140年以上続く、松阪木綿を生産する会社です。天然藍を使用し、ジャパンブルーと呼ばれる藍色を染め上げ、黒に見えるほどの深い色から明るい色まで、多様ないろどりの糸を組み合わせて織り上げていきます。

江戸時代に発令された倹約令を背景に、一見シンプルながら様々な藍の濃淡をあつらえた松阪木綿は「粋」であると大流行。いまでも、歌舞伎役者が縞模様の着物を着ることを「マツサカを着る」というほど、全国から引き合いを受けた松阪を代表する地域産品でした。最盛期には1000軒以上あった織工場も、現在は御絲織物会社だけの1軒のみ。5代目である西口裕也社長は、唯一の御絲織工場として伝統を紡いでいます。

天然藍はタデアイの葉を発酵させることで「すくも」になります。人によって病気のかかりやすさが違うように、寝床でも微生物の状態は異なり、さらにその日の温度湿度よって左右される藍を職人の手によって見極め、染められています。織機は力織機と呼ばれる珍しいもので、染め、織り含めて風合いのある松阪木綿に仕上がっています。「苦労はするが、いいものを染めて、いいものを織りたい」という西口さんの想いは、伝統に真摯に向き合うことの価値について教えてくれます。

基本情報

住所 〒515-0344 三重県多気郡明和町養川甲373−1
電話番号 0596-55-2217
ウェブサイト https://miitoori.com/

動画リンク先

vimeo https://vimeo.com/674310856
YouTube https://youtu.be/UHqQkKD7jrA