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2019年02月23日

伝七邸ESDスクール「地域資源の活用と地域産業の共生」を開催しました

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伝七邸で定期的に行われているESD(持続可能な開発のための教育)スクールが、2月23日(土)開催されました。
辻製油株式会社 辻 保彦 代表取締役会長が「地域資源の活用と地域産業の共生」と題して講演。三重大学を中心とする大学生20名が学びました。

二度に渡る創業期時代を経て、創業72年目を迎えた辻製油株式会社。

第一創業期は「もったいない!」をモットーに、メイン事業の菜種の搾油の技術向上に加えて地域の未利用資源の研究に努め、オンリーワンの商品を求めて、継続した開発に徹底して打ち込んだと、辻会長は当時を振り返ります。
第二創業期は、イラク戦争によるエネルギー危機の到来と、ともに幕を開けます。
石油や石炭による化石燃料の限界を感じた辻会長は、近隣の手入れのない森林に目を付け、数年かけ木質バイオマス熱燃料の利用を可能にする工場を建設。大量のバイオマスエネルギーの創出に成功し、年間5億ものコストカットを実現させます。

「なんでも一番最初が好き」と語る辻会長は、日本初の房どりミニトマトや、柚子果汁の抽出に不要な柚子の皮を利用したゆずオイルの誕生を手掛けるなど、現状に満足することなく、常に最先端を目指していました。
辻会長は、多くの成功を積まれた一方で、多額の借金をした苦労や事業失敗の経験を語り、「私の人生最大の後悔は、失敗したことではない、やらなかったこと。」と熱い想いから、「今しかできないことが絶対ある。やりたいことは、先延ばししていけない」と、参加学生に投げかけました。

〇辻製油株式会社
https://www.tsuji-seiyu.co.jp/

【講演内容ダイジェスト版】
第1回 第一創業時代
第2回 第二創業期時代と農業の「工業化」
第3回 地域貢献